たとえば、テーブルごしに『彼』にこう言ってみる。
『きっと、あなたは天才だわ』
すると『彼』は恥ずかしそうに、
はにかんだ笑みをうかべてこう言う。
『そんなことないさ、でもうれしいな、そんなふうに言ってくれるなんてね』
そんなかんじで『彼』はやんわりとこたえるのだけれども、
すぐに窓の外の江ノ電の高架に目をやっては、すっごく、
つまんなさそうに大きくため息をついちゃうんだなあ、うん。
(ここが "CAFE Pensée" の、あの窓際の席だと想像してくださいませね)
" 黒沢健一 "
彼の歌が聴きたいなあ、なんてね、
寒い冬の月曜日には思ってしまうのでした、はい。