「前座」 近田心平
オープニング・アクトなどと、よく分からないようなことを
いわないところが、ケインズらしくて、とても、よろしいね。
腺がほそい。
という慣用句は、あまり、良い意味で使われることはないのだけれど、
繊細でちょっとだけ華奢な唄、というものを唄うひとがいるとすれば、
もしかすると、褒め言葉になってしまったり、するのかも、しれない。
「DJ」 二見潤
今夜はロックンロールばっかり聴かせてくれた。
「シズ・マ・リル・ロケンロ−」
キース・リチャーズのダルさって、カッコいいね。
「主演」 リトルキヨシ
腺がふとい。
そんなような慣用句は、たぶん、ない、とは思うのだけれど、
ただ、タフでパワフルで、というだけではないような音楽を
演奏するひとの前では、慣用句は、ただ、役立たず、である。
まっすぐな唄に、屈折したようなギター。
何故か、ヴィニ・ライリーを思いだした。
「店主」 ゲンちゃん
その、まなざしは、今夜も、厳しく且つ優しい、のである。
----- 2012/06/23 -----