たとえば、江ノ島あたりをニューオリンズだとすると、
藤沢はメンフィス・テネシーということになるわけで。
藤沢市の最北部、長後は語呂から云うとシカゴかなと
思うのだけれど、かの、フタミ・ジュンに云わせると、
当たり前の如くモータウン・デトロイトであるらしい。
まあ、これは、藤沢市の位置関係を合衆国になぞらえた
場合の遊びなわけだけれども、では、その真ん中あたり、
善行、六会あたりは、どうなるかというと、これはもう、
セントルイス・ミズーリということになるのは必定かと。
そのセントルイス・六会、ほうとうの老舗「へっころ谷」にて、
伊豆在住の唄うたい、kosato のライヴがありますというわけで、
ごくごく近所ということもあり、かなり気軽に出かけてみました。
界隈では評判の食事処ということもあり、音楽を聴きにというより、
日曜日の夜の食事を楽しみに来ているお客さんが多数というなかで、
1st セットは、ちょっと、緊張されていたように聴こえたのですが、
2nd は、うって変わって、とか云ってしまうと失礼ではありますが、
おおらかで、のびやかな唄を聴かせてくださいました。なんとなく、
しっとりとした曇り空を想わせるその声に、タフなリズムをきざむ
ガット・ギターの音色がとても鮮やかで、はっと目が覚めるという
よりも、むしろ、何かを刻印されたというような感覚が残りました。
日本中を車でまわっておられるとのこと。
また、藤沢に歌を唄いに来てくださいね。