長い長い連休もいよいよおしまい。ついでに雨降り。
もう途方に暮れてしまいたくなるような、そんな水曜日の夜。
ノース・サイドではとびきりのジャズが奏でられていました。
ギタリスト、吉村景史率いる
"ASIAN JAZZ PERFORMANCE"
Bar Cane's にてお披露目です。
今宵の演目はすべて吉村さんの手になるオリジナル作品なのでした。
それが為になのでしょうか、パッケージとしての完成度が高い高い。
ご存知、宮田まこと。
熱病のようなそのリズム、骨がらみのグルーヴ。
うっかりすると持っていかれっぱなしになります。
俊才、江上友彦。
弾きすぎていないのにも関わらず、この溢れるような色彩!
六本の弦を張ったベースで楽曲の広がりを聴かせてくれます。
まるで、一枚のコンセプト・アルバムを聴いているかのようでした。
スタンダードと呼ばれる楽曲を、せーの、で始めるジャム。
そういうジャズもありです。というか、けっこう好きです。
でも、そうではない世界。
たとえば今夜、 "ASIAN JAZZ PERFORMANCE" が
聴かせてくれた作曲家、吉村景史の創作による音楽世界。
素材としての一音一音を全て自らの手で紡いだ音楽宇宙。
それは、とてもとても濃密なものでした。
厚い手触りの音楽を聴くことができました。
次回は、5月24日です。
皆さん、どうぞ、お聴き逃しのありませんように。
(よのゐかをる)
----- 5月6日 -----
@Bar Cane's
"ASIAN JAZZ PERFORMANCE"
吉村景史(guitar)
宮田まこと(percussions)
江上友彦(bass)